齋勝建設㈱　千葉　直樹さん

インタビュー

今回チカラコブのインタビューを受けて頂いた方は、五所川原市にある、現場のICT導入に積極的な齋勝建設株式会社の最前線で活躍している千葉　直樹（ちば　なおき）さん（32歳、つがる市在住）です。千葉さんは青森県立五所川原工業高等学校卒業後、2010年に同社に入社。現在は土木部工務第一課　総括班長として従事し、奥様とお子さん2人（2才と6か月）で暮らしています。ICTの最新技術を探求する千葉さんにお話を伺いました。

在学中に齋勝建設の工事現場で楽しそうに働いている人たちを見たことが、この仕事を志すきっかけでした。ものづくりに興味があり、実際に形に残る仕事に魅力を感じたのも理由のひとつです。学校に同社の求人があったため、迷わず応募しました。当時はまだICT技術がそこまで発展していませんでしたが、入社して数年経ってから新しい技術に触れる機会が増え、そこから学びながらスキルを身につけていきました。

「現場監督」として、主に青森県内の河川工事を担当しています。ICT技術を活用する場面が増えたため、最新の技術を取り入れながら作業を効率化しています。
最初の3ヶ月間は研修を受けながら、実際に現場に出てサポート業務をこなしつつ仕事を覚えました。約6～7年後に2級土木施工管理技士の資格を取得し、それ以来、現場を任されることが増え、独立して現場を指揮できるようになりました。現場監督の仕事は進捗管理だけではなく、タイミングに合わせて重機や材料の管理、現場の状況把握など幅広い業務をこなす必要があります。特に河川工事は天候に大きく左右されるため、常に天気予報を確認しつつ、作業の計画や対応を調整しています。そのため、柔軟な判断力と適応力が求められる仕事です。

朝、現場に全員が集まったら朝礼で、その日の作業内容や注意事項を確認します。ラジオ体操をして体をほぐした後、作業がスタートします。
朝礼が終わると、現場の状況を確認するために、巡回しながら各作業の進行具合をチェックします。職人さんたちが問題なく作業を進められているか、安全面に問題がないかなどを確認します。それから、現場の進行状況や作業に必要な材料の手配、工期の調整など、管理業務にも取りかかります。10時頃には10分ほどの休憩が入りますが、その後は引き続き現場を見ながら、写真を撮ったり書類を整理したりと、オフィスでのデスクワークも行います。お昼は12時から1時までの休憩時間です。現場の規模によっては事務所に戻ることもありますが、多くの場合は現場でお弁当を食べますね。午後も現場の進捗確認と管理を続け、必要に応じて作業員とコミュニケーションを取りながら指示を出していきます。途中、15時頃にもう一度10分ほどの休憩が入り、夕方にはその日の作業が終わるように調整します。作業が終わったら、現場の清掃や翌日の準備をして、最終的な確認をします。業務終了はだいたい17時ごろです。基本的にはその日の業務が順調に進んでいれば、定時に終わります。全体を通して、現場の安全や進行をしっかり見守りながら、スムーズな作業進行が求められるのが現場監督の仕事ですね。

自分が最初から計画した工事が形になっていく過程を見ると、大きな達成感を得られます。完成したときは「やったな！」という感動がありますし、その成果が地域の人々の生活に貢献していることを実感すると、さらにやりがいを感じます。特に、ICT技術を習得してからは効率的に作業が進むようになり、より精度の高い仕事ができるようになりました。私自身はICTに関して全く知識がなかったので、ゼロから勉強を始めました。はじめは戸惑いましたが、講習を受けながら少しずつ学び、現場で実践することでスキルを磨いていきました。技術は日々進化しているため、新しい技術に挑戦することで、常に自分自身を成長させられるのも魅力のひとつです。学び続ける姿勢が求められる仕事なので、日々成長できるのが楽しいですね。

職場の雰囲気は非常に良く、上司とも気軽にコミュニケーションが取れる環境です。私は現場では最年少ですが、年配の作業員の方も人柄が良く、スムーズに仕事を進めることができます。現場監督として、現場全体の雰囲気を良くするためにも、日常のコミュニケーションを大切にし、円滑なチームワークを心がけています。また、会社では毎年2泊3日の研修旅行があり、昨年は石川県へ行きました。他にも沖縄や北海道、東京なども行きました。7月には社内向けの運動会が開催され、家族で参加できるプログラムもあり、アットホームな環境が魅力です。

休日は家族と過ごすことが多く、特に子供が外で遊ぶのが好きなので、一緒に公園や森田村にある「つがる地球村」でよく遊んでいます。青森県は自然が豊かで、家族で楽しめる場所がたくさんあります。つがる市は、子育て支援が充実していて、安心して子育てができる環境です。仕事は土日が休みで、残業もほとんどないため、家事も積極的に分担しています。料理も趣味のひとつで、特にカレーが得意です。プライベートな時間をしっかりと確保できるので、リフレッシュしながら仕事に臨めるのが嬉しいですね。

年収は約500万円で、キャリアを積むごとに役職に応じて給与が上がっていくシステムが整っています。係員から係長、班長、副課長、課長へとキャリアパスが明確に設定されており、努力や経験を積み重ねることで着実にステップアップできる環境が魅力です。収入面でも安定しており、将来を見据えてしっかりとキャリア形成できる点が、この仕事の大きな魅力だと感じています。

㈱小坂工務店　小坂翔司さん