今回チカラコブのインタビューを受けて頂いた方は、青森市にある、昭和25年創業の株式会社木村タイル工業でパティシエからタイル職人へと転身した、松本 侑樹（まつもと ゆうき）さん（33歳、青森市在住）です。松本さんは青森工業高校の建築科を卒業し、パティシエを目指して埼玉ベルエポック製菓専門学校に進学。専門店で2年間洋菓子づくりに従事しましたが、のちに地元へ戻り、建設業の道へ転向。平成28年に木村タイル工業に入社し、タイル職人としての道を歩み始めました。持ち前の器用さと集中力で、今では青森市内のマンション工事を任されるなど、重要な仕事を担っている松本さんにお話を伺いました。
青森に戻ってきた当時は、フリーで社会人バスケットボールの活動をしていたんですが、試合が多い土曜に休める仕事を探していました。ハローワークで木村タイル工業を見つけ、仕事とバスケが両立できる環境だったので、すぐに応募しました。建設業を選んだのは、都心部での経験から青森で生活するにはそれほど収入格差がないと思ったことも大きいですね。実際にタイル張りの仕事に就いてみると、洋菓子づくりと同じように細かい手作業が求められる点に共通点を感じ、毎日が新鮮です。
私たちの会社では民間工事や公共工事などの大規模なタイル工事が多く、現場ごとに異なる環境での作業を楽しんでいます。特に青森市内のマンション工事で、2階から18階の各部屋の玄関やエントランスホール、通路の床タイル張りを担当したときは職長として段取りや進行管理を行い、大きなやりがいを感じました。この仕事で私が目指しているのは、技能グランプリで日本一の実績を持つ先輩、菊池世五さんのような職人になることです。彼の技術や仕事への姿勢には心から憧れを感じ、日々目標としています。
朝は現場で8時から朝礼があり、10時に30分、12時に昼休憩で1時間、15時に30分の休憩をはさみながら17時に終了するのが基本です。現場によっては早く終わる日もあります。高層階や舗装途中など、足場が悪い場所での作業も多いので、安全には特に気をつけています。大きな床タイルを張る作業が得意で、フルハーネスなどの安全用具や巻上げ機、フォークリフトなどの資格も取得済みです。１級タイル張り技能士を目指し、さらに技術を磨いていきたいです。
最初のころは、材料の準備や職人さんのサポートをしながら段取りやタイミングを先輩に教わるところから始まりました。最初に指導してくれた先輩がフレンドリーな方で、現場での言葉づかいや作業の段取りを丁寧に教えてくれたので、現場でのルールや作業の基礎を身につけやすかったです。少しずつ経験を積む中で、タイル張りの技術も任せてもらえるようになり、やりがいを感じています。
にぎやかで、新人もすぐに馴染みやすい環境です。青森のタイル屋さんは、他企業も優しい人が多くて、相談しやすいですね。年2回の懇親会では、BBQや鍋パーティー、ボーリング大会や新人歓迎会などがあり、社員旅行で東京に行くこともあります。なんと、イベントや飲み会は、できるだけ皆が参加できるよう、勤務時間内に行い、基本的に定時で解散！物足りない人は次に行くという、子育て中の方など、私生活が忙しい方にもとても優しい会社なんです。
休日は基本的に体を休めたり、友人と飲みに行くことが多いです。たまに旅行なども行きますね！今はバスケを休んでいますが、また来年再開しようかなと考えています。また、母親からのリクエストがあると、たまにお菓子を作ることもあります。特に『フロランタン』を作ることが多いですね。洋菓子づくりの経験があるので、リクエストに応えるのも楽しいです。
当社は給与のほかに様々な諸手当があり、さらに賞与が年3回支給されています。仕事の内容も充実していながらも、安定した収入が得られることに感謝しています。今後も青森で技術を磨き、1級タイル張り技能士の資格取得を目指して、さらにスキルアップしていきたいです。
株式会社木村タイル工業 （本社所在地） 青森県青森市青柳2丁目6-24 （事業内容） 各種タイル工事、石・レンガ工事、インターロッキング工事、エクステリア（外構）工事、左官工事 URL：http://kimuratile.com/
